鹿児島大学稲盛アカデミー公開シンポジウム
第3回目のシンポジウムに出席聴講した。~JACにおける稲盛経営哲学の実践~
JALが経営破たんした時その企業再生の陣頭指揮を執ったのが御年80歳の京セラ稲盛和夫氏だった。自分の任ではないと何度も断ったが、最終的にその任を受けた。その大義は、
①疲弊している日本経済を高揚させる(代表的企業の再生によって日本経済を鼓舞したい)②JALに残される多くの社員の雇用を守りその家族を守る ③日本国民の便宜を図る(航空業界に競争原理を働かせる)ことであり 何より、私利私欲でない(無報酬で請け負う)ことだった。
14か月にわたり役員幹部教育を徹底的に行い、指導を受けた役員幹部が全社員に浸透させていった内容は、「考え方:フィロソフィ」のみ。
いかに、経営を担う仕事の中で「考え方」が大切かということだ。約14か月を経過して、考え方が浸透してから組織改革アメーバ経営管理システムも導入した。その準備は6か月目頃から始まっていたようだが、組織改革は、社員の意識改革が浸透してから始めないとスムーズに進まないことは本にも書かれている事実だ。