浄化槽の破損・修理
浄化槽の破損・不具合とは ※原則鹿児島市近郊及び往復1~1.5時間以内の対応とさせて頂きます。
形あるすべての製品は、使用していると様々に劣化してきます。
或いは、設置して間もなく、地中での様々な影響によりダメージを受けることもあります。
- ①腐食・脱落:槽内に止めてあるネジが腐食によりとれて外れる
- 発生するガスや洗剤等の泡などにより耐久性が無くなって脱落する
- ②漏水:欠損があり汚水が漏れ出している
- 水位が通常水位から低下していることでわかる
- ③仕切板剥離:部屋を仕切る仕切板が亀裂や欠損等により実質繋がっている
- 清掃や水替え時、ホース挿入部屋以外の水位が下がることでわかる
- ④仕切板破損:部屋を仕切る仕切板が破損し、隣の部屋とつながっている
- 隣と仕切るための板の破損が目視でわかる
- ⑤濾材浮上・落下:槽の中に仕切られて収まるはずの濾材が枠外に飛び出すこと
- 槽内部に収まっているべきものが目視できることでわかる
- ⑥蓋亀裂:上部からの荷重により、表のみならず蓋裏に亀裂(ひび)が入ること
- 亀裂の目視、蓋を開けた時の感覚で確認できる
- ⑦散気管詰り:槽内で空気を吐き出す設備(散気管)の空気の出口が詰まる
- 不均等撹拌の目視、モーターの音で兆候がわかる
- ⑧経年劣化:設置年数の古い単独浄化槽や初期型の合併浄化槽などの部材が劣化
- 薬筒や支持が劣化して本来の計上を失い、用をなさないことでわかる
- ⑨貝類の発生:坂巻貝等が放流先の側溝等から侵入し増殖する
- 槽内壁に引っ付いてる坂巻貝等を目視で確認します
- ⑩逆流:放流先の側溝が大雨等の影響で水量が増し、浄化槽内に逆流してくる
- 豪雨の状況聴取や消毒槽や槽内の状況から目視にて考察します。
- ⑪樹木根の侵入:近くにある植物の根が栄養豊富な浄化槽内に侵入してきます
- 目視にて確認できます(漏水や亀裂など様々な不具合に絡む)
不具合発生の原因と思われる要素
その瞬間を見ることができないので、原因の特定は難しいですが、周辺の状況や経験から原因の予想ができることもあります。
- 周辺土圧
- 地下水による突き上げ圧力
- 地下水の水みち
- 地盤沈下
- 地震や噴火による振動
- 付近の道路振動
- 建物の荷重圧力
- 植物根の侵入
- 汚泥過多
- 不溶性物の流入過多
- 上部過大過重
- 豪雨
様々な影響により発生する浄化槽本体の不具合は、点検の時に気付くこともありますが、清掃して槽内水が空っぽにならないとわからない不具合もあります。
不具合のイメージ
通常の浄化槽内の水位
異常がある浄化槽内の水位例
- ②漏水
- 一部の水位低下なら、破損箇所の予測がつくが、全槽水位低下は、漏水・破損個所の予測がつきにくい(難工事)
一部の水位低下
※通常水位と漏水水位の間に不具合(破損・漏水)
水位低下箇所の一部を予見する全槽水位低下
※通常水位と異常水位の間に不具合(破損・漏水)
槽全体を横断する破損を予見する※わずかな破損や亀裂は、一時的に水位が下がるが、槽内の汚物により破損箇所が埋められて水位が元に戻る場合もある
保守点検時には、はっきり判断しにくいところもあるが、清掃時に壁の洗浄などにより発見することがある。
- ③仕切板剥離(しきりばんはくり)
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第1室の汲み出しにもかかわらず第2室の水位も同時に下がっていく状況(第1室と第2室の仕切板に剥離がある)
- ④仕切板破損(しきりばんはそん)
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部屋を仕切るべき仕切板が完全に脱落・破損し異なる処理の部屋が繋がっている状況
- ⑤濾材落下・浮上
-
本来は収納資材により収まっているべき濾材が、下に落ちたり(落下)、上にあがる(浮上)状況
- ⑨貝類の発生
近くの田んぼや用水路などから浄化槽内の栄養分を求めて侵入してきます
- ⑪樹木の根の侵入
浄化槽近くに大きな木や強い植物が植えてあるとその根が槽内に栄養分を求めて侵入してきます
浄化槽の修理
以下の不具合は、同様な処置をします。
- ②漏水:欠損があり汚水が漏れ出している
- 水位が通常水位から低下していることでわかる
- ③仕切板剥離:部屋を仕切る仕切板が亀裂や欠損等により実質繋がっている
- 清掃や水替え時、ホース挿入部屋以外の水位が下がることでわかる
- ④仕切板破損:部屋を仕切る仕切板が破損し、隣の部屋とつながっている
- 隣と仕切るための板の破損が目視でわかる
- ⑤濾材浮上・落下:槽の中に仕切られて収まるはずの濾材が枠外に飛び出すこと
- 槽内部に収まっているべきものが目視できることでわかる
実際の修繕改修の様子
※この作業では、人が槽内に入るので、水の使用を一切止めていただきます。