進め方を変えれば見える物・感じる物も変わる
先日東京の皇居周辺に行く機会があった。前職は日比谷近くのビルに勤務していたこともあり、付近はよく知ったものだった。スーツを着て周りの景色を見ることもなく忙しく歩いたり車に乗ったりしていた。
今回は、朝のゆっくりした時間にゆっくり歩いて回った。
桜田門近くの皇居に日本全国の「都道府県の花」の指標があり、門扉周辺に輪が鹿児島のミヤマキリシマも植えられていた。皇居の周辺に、日本の全都道府県の県花を植えているという粋な計らいに、感心した。「日本の政治をつかさどった江戸城、その周りに日本を支える各県が花を添える」と解釈したのだ。発案した先人の知恵と気の利いたおしゃれに気持ちがとてもよくなった。
鹿児島県のミヤマキリシマが門のすぐそば(メイン)に植樹されていた。きっと明治政府発足の際に鹿児島の先輩がこの役割を担い、ここを鹿児島の花の位置にしたのだろう。