週末の南港
梅雨の晴れ間の土曜日久々に南港へ。
つくづく鹿児島はすぐ近くに海あり山あり温泉ありで恵まれた環境にあると感じる。その自然は汚染や臭気を感じることのないきれいな自然。海は青く山も緑深い。その自然を維持している仕事に従事させていただいていることを思い返しつつ感謝をすることであった。在京時に海や山へ行くときは、しっかり計画を立てて片道1.2時間~の運転を覚悟して出かけることだったが、鹿児島では、「行きたいと言われ」「行くこと」と決め少し道具の準備をすればすぐ現地に着く。ありがたい環境の中で自分も育ち次の世代の子供も育つ。その恩恵を受けられることに感謝しかない。
さてさて、今回の釣果。朝は愚息にせかされ、その釣果に刺激された愚娘も行きたいと言い出したので再び夕方から夜の釣果。朝はほぼ坊主だったがこの時期は「小鯵」が入ってきているため小鯵とネンブツダイ(キンギョ)をつらせて遊ばせた。近くでチヌ狙いの方が釣れてはリリースしていたので、分けて頂いたのがこれ。これでも竿はしなり面白そうであったが、これが朝の釣果(いただき物。)
そして夕方の釣果がアジ。ここ南港は昔は海軍の軍用に造られつつあった港。その後埋め立てをすすめ、大きな船も通るように堤防間の真ん中はやや深くなっているようだ。手前は埋め立てのテトラポットや岩がある。そこにチヌなどの大物が潜んでいるが、そのような上級釣りはまだまだできないので、その深場まで届くように投げてそこを通るアジを狙う。ベイトがあがり大物も入ってくる気配も感じる。次回はブリ用ジギングも用意していきたい。暗くなってからこの型のアジがあがる。ものの30分の間で5.6匹があがる。アジがかかると愚息らは光る浮きが沈んで見えなくなるので「あ~っなくなった」と興奮気味に発する。そして巻かせる。何度か岸壁沿いで落とした経験もあるのであげ方も慣れてきている。
この魚は長男の好物になってきた。いつも我々が釣りの時間に「ニンテンドー」をしているが「朝の釣果(頂き物)と夜の釣果(好物)」を何回か見るうちに刺激されてきた。「僕も行きたい。」長男は小さい時から連れて行っていたがなかなか釣れる場面に出くわしていないので「待ちのがまん?」が退屈なのだろうが、ようやく自ら「釣りたい」と思うようになった。次が肝心な時間となりそう。
「鹿児島の恩恵を次世代へ繋ぐ」この子供の時の体験が大人になった時に原体験として生きてくるだろう。そのはるか上流部の最前線でいただいている仕事が自分を支えてくれたと思う機会、恩恵を受けていたのだと感じる瞬間が彼らの人生のどこかで発芽すれば、「ボウズ」でも価値があることだろう。