西郷南洲翁遺訓
「万民の上に位する者、己を慎み、品行を正しくし、驕者を戒め、節倹に努め、職事に勤労して人民の標準となり、下民その勤労を気の毒に思う様でならでは、政令は行はれ難し。」
「万民の上に立って政治を行う者は、自分自身を慎み、品行を正しく守り、ぜいたくを慎み、倹約につとめ、仕事に一生懸命精をだし、下の人たちの模範となる。また、そのようにして一生懸命働く姿を見て、人々が気の毒に思う様でなければ、決して正しい政治は行われないだろう。」
戊辰戦争で負けた庄内藩の侍たちは、みな大小の太刀を腰につけているにもかかわらず、勝って入場していく薩摩の官軍は、太刀を置きみな丸腰でした。そして、庄内藩のあっぱれな戦いぶりを称賛するとともに、西郷からかねて教えられていることを庄内藩の人たちに伝えました。庄内藩の人たちは、素晴らしい西郷の人格に触れて、いたく感激をした。西郷が明治新政府を辞して薩摩に帰っていった時に、庄内藩から、元藩主の酒井公をはじめ、多くの若い人たちが西郷を慕って鹿児島を訪れて残した書物の中の一節。
熊本駅近くの北岡神社にて