西南戦争 薩軍大本営と官軍大本営 跡地
次のNHK大河ドラマが「西郷どん」に決まったことはご存じのことでしょう。明治維新150周年を迎えるにあたり鹿児島でもさまざまな取り組みが進行中であり、計画されている。その中で大河ドラマをつくるNHKもその内容を取り上げることだろう。
西郷さんが時代の変化に取り残されつつあった各地の「武士」たちが集結して決起した最後の武士の戦い「西南戦争」に関する史跡が鹿児島市内にも残っている。西郷さんらが最後の場所となった「城山」のほぼ頂上付近の「城山公園」内に「薩軍大本営」跡地の石碑があり、さほど離れていない鹿児島市役所に「官軍本営」石碑が立っている。
こんなに近い距離で睨み合い、大砲を打ち合ったことを想像すると、当時の武器の能力はさておいて、双方のダメージはいかほどだったかと改めて思う。
鹿児島城ともいわれる「鶴丸城」の御楼門工事に伴い、先日当時のまま残る鶴丸城正面の石垣の弾痕跡が公開されていた。西南戦争当時は廃藩置県に伴い、鹿児島の城は官軍の統治下にあったが、西南戦争時は薩軍が奪還していたとのこと。そのお城正面への砲撃である。奪取されていたとはいえ、藩の城ともいえる鶴丸城に砲弾を向け、約1800発に及ぶ発弾は・・・少し感慨深い。