薩長同盟
NHK大河ドラマの「花燃ゆ」の前回は薩長同盟のシーンだった。
久坂玄瑞の妻であり、吉田松陰の妹の主人公「フミ」は、同盟を結ぶことに対しての意見を求められると嫌悪感を示した。ハマグリ門の変で薩摩により朝敵とされ、志士を一掃された上に、自身の夫である久坂玄瑞も切腹に追いやられたからだ。
長州藩の幕臣である、桂小五郎や小田村伊之助も躊躇していた。そんな中、小田村伊之助は言った。
「許す」ということで前に進めるのではないかと。
過去に受けた報いや忘れがたき屈辱はある。「した側」でなく「された側」は積年の恨みとなって忘れられない。しかし、その気持ちを被ったままの状態では、今後一切その部分については進歩できない。関係も築けない。過去のそのままなのだ。怒らず目を閉じて落ち着いて「許す」「水に流す」勇気も大切だ。
この勇気が日本を変え、今の日本の礎となったのだ。
地域社会、人間関係、取引関係もすべて、勇気ある一手が流れを変える。