自ら燃える 自燃性の人
組織の良し悪しは自分から燃える「自燃人(じねんじん)」が何人いるかで決まってきます。「自燃人」は人から言われたからする、命令されたからするというようなことではありません。言われる前に自分からやる積極的なひとが「自燃人」です。自分のしていることを好きになり「明確な目標を持つ」ことが積極的な行動を生み、責任感につながって「自分からやる」という「自燃性」を創りあげていきます。
日ごろから些細なことに対して真剣に取り組んだ(有意注意)結果、より効率的に、よりきれいにしたいということ(一生懸命仕事に取り組む、仕事を好きになる)で独創的に便利な道具を作り出す社員さんがいる。
これに続く道具がまた現場から出てきた。私も現場を回っている当時不憫を感じたことへの改善。小さな改善はそれぞれ独自にやっています。これはその小さな改善(自分のやり方を少し効率的にする道工具の改善)を超えて業界全体に教えてあげてもいい内容です。まさに「自燃性」からくる創意工夫だと思いうれしく感じます。
皆が、前向きに明るく受けとめ、ともに完璧な道具に昇華させるようにしてほしい。
このあとの大切なこと。
1、この創意工夫を皆が素直に受け入れる(非難中傷・愚痴・評論家は不要)
2、周りが感謝・称賛すること
3、開発者は、仲間から言われるアイデアやアドバイスを素直に聞き入れること (従事歴の長い先輩社員の声はありがたいと受け入れる、なるほどそういう視点もあったか)
物には可燃性(かねんせい)、不燃性(ふねんせい)、自燃性(じねんせい)、消燃(しょうねん)性(せい)のものがあるように、人間のタイプにも火を近づけると燃え上がる可燃人(かねんじん)、火を近づけても燃えない不燃人(ふねんじん)、自分でカッカと燃え上がる自燃人(じねんじん)、近づく火を消してしまう消燃人(しょうねんじん)の人がいます。組織では、せめて可燃人のひとでないといけません。