義・勇・仁・「礼」と「誠」と「名誉」
昔からお辞儀の仕方、歩き方、座り方・座る位置など細かな規範が作られ学ばれていた。
食事の作法、茶の湯の作法などさまざまな流派があるが、心で肉体をコントロールし心を磨く
という点において目的の本質は一つ。
礼の作法も気持ちがこもっていないと形をなぞっただけのわざとらしいものになる。
~「礼」
武士に二言はない・・・武士道の徳目の一つ「誠」から生まれた
うそをつくことやごまかしは臆病な行為とされた。
「誠」は、文字通り「言」ったことを「成」すこと。
武士たちは銭勘定を嫌い「誠」の精神に基づき証文さえも作らない
富の道がほしいわけではない。富を名誉とも思わない。
誠の道が名誉と考えていた。
金よりも名誉を重んじる夫のために、武士の妻たちは稼ぎのない武士のために内職で家計を支えた。「内助の功」といった。
~「誠」
名誉とは自分に恥じない高潔な生き方を守ること。
名誉の観念は外聞や面目などの言葉で表されるが、裏を返せば「恥」を知ることである
「恥ずかしいことをするな」「体面を汚すな」という羞恥心を幼少教育において教えられた。
「恥」は道徳意識の基本であり、
武士道においては「名誉」とは人としての美学を追求するための基本の徳と言っている。
~「名誉」
※この名誉については言葉面だけをとらえがちだが、武士道における「名誉」は今のものとは少し違うかもしれない。