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武士道の「勇」

孔子は「論語」の中でこう言っている。

義をみてせざるは 勇なきなり

勇気とは正しいことを実行することである。

勇気と言ってもわざと危険を冒し討ち死にすれば単なる「犬死に」である。これは「匹夫の勇(ひっぷのゆう)」と呼んでさげすんだとのことです。幼少のころから「大勇」と「匹夫の勇」の区別を学んでいたようです。

また、勇気の精神的な側面には「冷静さ」があると説かれ、自分が間違いないと思うこと、人として正しいと思うことにはためらいなく戦うことが教えられた。どんなに強敵でも勇気をもってふるまえる(言動ができる)ように肉体的にも精神的にも常日頃から鍛えることを教えられていたのです。

「義」を学んでも自分より強い暴漢におびえて実行できなければ無意味であるために「義」の次に「勇」が置かれている。

「勇」とは「勇気」。正義を敢然と貫く実行力のために「勇」の教えがある。

人として正しい、間違っていない道なれば、困難も乗り越えるほどに強く想うしかないのだ。