武士道 新渡戸稲造
今更ながら武士道を読み解いている。まだ少しだが、その内容をかいつまんで・・・
先進諸国は幼い時から善悪の基準を教える。宗教を通じて道徳観の基礎を教えるのだ。
しかし、日本は国教がない。
挨拶をする、家族・親兄弟を大切にする、弱い者いじめはダメなど
人の道たる教育は正式に学校で受けたものではない。
この「善悪」「正しい姿」とはどこから、誰が決めたのか?
「正しい考えや行い」は日本人なら本来、皆が心に備えている。
ただ、自分の立場と状況によってその立場や状況に都合のいい解釈を加え、解釈を変える
ことで自分を正当化するときもある。(これは正しくない・・・)
武士道の中には「義・勇・仁・礼・誠・名誉」がある。江戸時代の「士農工商」に見る
上位階級の武士たちは、人々の模範となる生き方を追求した。
これが現在の日本人の美徳であり正しい生き方考え方のベースになっていることは
疑いのないことだ。しかし、本当にさまざまな家庭状況、考え方や価値観の異なる人の集
まる現在でも誰もが正しいと思うことなのか?この江戸時代以前から続く、考え方は、当
時と比較すると「もの、人、世界状況、情報、貨幣」が大きく変わっている「現在」でも
不変の考え方なのか?