成長できるとき
境、順なる者は怠り易く、境逆なる者は励み易し。怠れば則ち失い、励めば則ち得るは、是れ人の常なり ~吉田松陰
人は物事がうまくいっているときは、勉強や努力を怠りがちになる。
逆境で苦労が多い時ほど努力を惜しまず励み易く、人としても成長する。
仕事が安定的にあり、何も考えなくても明日やることがあり、従事できる毎日がある。これこそがまさに「人や物事がうまくいっているとき」である。
気持ちの中に余裕がでて「できる範疇」のことしかせず、成長が止まり、慢心が起こり、不平や不満が出てくる。
いつも以上の業務が発生すると「いつもを守りたい体」から「できない・やらない言い訳」が口から出てきてしまう。
「何とかしなければ明日・将来がない」という思い、動かざろう得ない状況では、「今まで通りのことをしていてもだめだ」とわかるので、
自分がやっていたこと以上のことや自分に備わる能力・技術以上のことでもなんとかやってのける行動ができる。
これが能力を未来進行形でとらえる、向上するタイミングなのだ。潜在意識にまで透徹するほどの強い意志を立てることが大切だ。
「平凡・平坦」な中にあって、その行動をとることは「持戒」も必要だろう。