建設新聞より
昨年末の末日こと。本来なら1年間お疲れ様、ありがとうと皆に感謝のお礼を伝え、気持ちよく終える年の瀬に、大きな声を張り上げた。
今までは、その人のメンツを考えて個室に呼んで、仲間にわからないように諭していた。でもこれは「小善」。その人に良かれという少しの思いやりだが、時と場合によっては皆の前でこっぴどくしかることが必要だ。見せしめではない。
その人に二度と同じことをしてほしくない、成長を期するからこそ「大善」と思いすること。これが本当の思いやりであり、愛情だ。
小善は大悪に似たり。大善は非情なり。子供に接するとき本気でその子のことを考えて叱る。同様に、社員は家族だからこそ子供と同じように本気で接するのだ。本気で叱ることができるには、根底に本気で会社をよりよくしたいと思い、その人をより良くしたいという純粋な心、意志がないとできない。
叱れない上司は、会社、部下への思いが足りないか、引け目があり勇気がないのだ。しかしながら、部員、課員をマネジメントしていい仕事をしていくために牽引する役割があるのだから役割を自覚し、できない自分をできる自分に変えるようにしていかなければならない。