夜の接客業の女性との会話
福岡で心友と会う機会があった。うまいもつ鍋を食べ、そのあとゆっくり話2次会へ。
そこで、私の隣についた28歳の入店5日目の女性の話。
早くに御父上様がなくなり、10歳年の離れた兄、8歳年上のお姉さまとお母様という環境でお過ごしになられた。
学校に通う中で、ロシアの血を1/4ひくその子は、兄弟含めいじめられたりしたようだ。
また、お母さんは女手一つで育てるために、昼も夜も働いていたという。
帰っても一人ぼっちの少女時代を過ごす。お母さんにあたってばかりでひどいことを言っていたらしい。
お兄さん、お姉さんは妹を大学まで行かせようと、働き仕送りをしていたそうだ。
大人になり、兄弟の愛情とお母様の深い愛情に気付いた彼女は、一生懸命働き兄弟にもらったお金を返し、現在はお母さんと共に暮らしている。
その子は、準看護師の資格を持ち、現在は介護士、社会福祉士の勉強をしている。
親・兄弟から受けた愛情・思いやりを
「社会に返したい」
という。
思いやり、一人ひとりの視点にたった介護を高齢者にしてあげたいのだという。
「社会にお返ししたい」
28歳の女性の言葉を鮮烈に感じた。
40になってようやくそんな思いが出てきた自分の生き方を恥じ、
これからの人生に活かし、彼女に負けないように自分の役割を果たしていこうと再確認した。