地味なことの繰り返しの結果　

亡くなった祖母から受け継いだ鉢がある。

上の写真のように、枯れることはないが、ただこのように葉がはえてくるだけだった。母がきれいな花が咲くよと言っていたが、一体いつのことやらと思っていた。付け根から次々と出てくる同じような葉っぱの連続だった。きっと、この植物の細胞は、同じこと地味なことをを絶えず繰り返し葉を出して、その命をつないでいるのだろう。

最近になって、一枚重そうな葉っぱが出てきた。しばらくするとこんな花が咲いてくれた。地味なことを絶えず繰り返し、ではなかった。その繰り返しの中にも見えないような小さな改善は続いていた。その果てにようやく花がなった。成果が出た。

地味なことを繰り返すには根気がいる。変化を起こしてもなかなかその成果は結果として現れず、失敗が続く。途中であきらめたら、その果てにあるだろう美しいその結晶は見ることができない。絶えず続ける。少しでも改善を重ねる。目には見えないが、必ずその結果は、自分が潜在意識に透徹するほどの想いとなって、やがて現れるのだろう。

あきらめずに、コツコツ地味な努力とその小さな改善を絶え間なく続ける。途中であきらめない。潜在意識にまで落とし込んでそれでも失敗した挙句にやっと、神様はほほえみを下さるのかもしれない。

そんなことを教えてくれた亡き祖母から預かっている鉢植えです。