社長のビジネスブログ

判断する側、判断しない側

今日の若手社員さんとの朝勉会でいい話題の提供があった。「アベノマスク」と揶揄されるマスク増産への予算配分とその判断について。web上で批判されている内容を見て、自身の周囲の状況を加味して自身の想いも重ねる意見発表だった。

一概に「マスク増産費用に〇億円」という言葉と「洗濯すると縮んでしまう」という商品、殿下の宝刀「税金の無駄遣い」という意見だと思うが、その中には「国内の生産工場増設、ラインの増設、類似企業が新たに協力する」といったような内容や「その他マスク製造に付随するパーツ等も含んで」などの内容は知っているのだろうか。また、税金は個人が支払う税金もあるが、外国人が旅行に伴って払った税金や企業等からなど様々なものがある。そんなことなど調べて「把握したうえでの意見」であり、自分だったら「〇〇」という選択をする。という内容ならばすがすがしいし、建設的。そんなこともせずに出る意見を判断の参考にできるだろうか。。。補助が足りる足りないなども同様。

NHK大河ドラマの「篤姫」の1コマでうわさ話を聞いて思いを固める篤姫に、養育係の生島が「一方聞いて沙汰するな」と諭す場面があった。

父親、組織のリーダー、会社の社長、学校の校長、市長、県知事、首相などは組織の長として判断をする者としては同様の立場にある。判断することによる影響の度合いはそれぞれ異なる。判断の基準は何か?判断する目的は?どのような情報を得ていつまでに決める?まさか、人のうわさや片方だけで判断することでは勤まるわけがない。ましては今日のみ、明日のみの直近だけのことで判断することもないだろう。親は子の将来を考えて今の手を打つ。成功か失敗かは子が育った後でしかわからない。今でもあの時の育て方や諭し方で反省する育て方や言い方などないだろうか?そこをとやかく言われてもどうしようもないよね。。。決して悪くなるようにはしない、子のために良かれと思ってやったはず。

そのような判断が「状況妄動型、一方聞いてのみの判断」ではどうだろうか。あるいは、他方(判断する側)があることなどお構いなしでもいいかもしれない。でも世ではそれを「右傾化、左傾化」と呼ぶのではないか?また、そのような方からの情報または一部の情報のみで左右される考え方は弊社では採用できない。だからweb上の投稿も個人を特定されないニックネーム登録だったりするのが多いのだろう。

有意注意の中に、自分で判断するとしたらどう考えるか?何を基準にするのか?いつ判断するのか?を様々な事象の横に置いておくと自分がその立場になった時に役立つかもしれない。今は、だれも経験したことがない状況が世の中でおこっているから、それを自分の中で構築するいい機会だ。

社員さんの現場では「いつもの暮らしをサポートする」というゴールを設定している。そのための判断の優先順位は①安全 ②コンプライアンス ③最善 ④クオリティ を掲げている。安全であり、法律を守るのは今や当たり前のことで、それさえできないと企業存続はできない。

今回のことで②のコンプライアンスの横に「規律」も掲げることにした。

その行動、発言は規律を乱すことはないか?ということだ。