社長のビジネスブログ

偉人の偉業に対して私たちは・・・

山形県鶴岡市は鹿児島市と友好関係(兄弟都市)にある。鹿児島県と岐阜県も姉妹県盟約を結んでいる。理由をご存じだろうか?

鹿児島市と鶴岡市は西郷さんの判断・意志を通じて親交が続いていることが背景にあります。西南戦争後に戦勝側として当時の酒井藩に入った新政府軍の寛大な処置に対し感銘を受け、その指揮者であった西郷を慕うようになります。西郷を敬愛する鹿児島市と鶴岡氏はその「徳の交わり」がいまも続いており、地元鹿児島県民よりも山形県、特に鶴岡酒田市の方々のその思いはとても強いことを感じたことがありました。その意志の継承が下記記事でもわかります。その無私の意志と先人の遺志を継ぐ行動に心が揺れ動きます。これは西郷さん以下の先輩方の「武士道」に徹した考え方、正義・謙虚・誠実・博愛・勇気などであらわされる言動のおかげではないかと感じます。南洲神社にはその後の戊辰にも参加した酒井藩士のお墓、送られた庄内柿の木もあります。

また、最近できた鶴丸城前の御楼門。この門は日本でも最大級の城門で、まさに屋台骨となる「大木」がなかなかなかったようです。この時に大木を寄贈してくれた県が「岐阜県」。岐阜県との関係は平田公園にまつられる平田靱負を総大将とする木曽・揖斐・長良川治水工事の縁で続いています。当時、氾濫が頻繁に起こっていたこの川の治水工事を命じられ鹿児島から数百人が工事にあたり命を落とす方も少なくありませんでした。そのおかげもあって、現在は落ち着いた川の流れがありその周辺で安定した暮らしがあられるようです。鹿児島の三大行事曽我どんの傘焼でもその関係を知っていました。和傘を使うこの行事では、芸子さんたちが使う和傘が必要です。鹿児島にはそのようなお店もなく、毎回岐阜から送っていただいたものを使用していました。余談ですが、長良川では「大河ドラマ 麒麟が来る」の斎藤道三の居城「稲葉山城」もはるか山の上に見ることができますよ。

平田靱負をはじめとする先輩方の「利他の精神」、勇気や気概などを地元の方々が感じることがあったから、今を生きる私たちにお気持ちをいただけるのではないでしょうか。

 

その果実をいただいている私たち。私たちは子や孫以降に引き継げるべき言動ができているでしょうか?また人様のために役立つことができているでしょうか?自分だけにとって正しいという価値観を押し通してはいないだろうか?無私で、正義感をもって、誠実に公正に勇気をもって「武士道」に沿った考え方を持ち行動できているだろうか。と思わせる記事でした。現在でも「善い」とされる価値観は「武士道」に端を発していると思います。世のため人のためになることを考えなくてはなりませんね・・・