社長のビジネスブログ

コマツ相談役の話

都心部や製造業を中心として「アベノミクス効果」により、売上・利益のあがっている大企業が多いようだ。日本の一割にも満たない大企業に多くみられるようだ。
業績に伴い、社員さんへの給与または賞与という形での還元を考えている大企業の社長さんもいることを知った。

海外企業、日本式経営方式以外で企業経営をされているところは、業績アップ⇒社員さんへの還元がスムーズにいくだろう。

日本はどうか!? ⇒ 単純にはいかない!
  ・日本企業は他とは異なり、社員さんの社会保険負担、福利厚生負担が大きい
  ・地方の中小企業はさらに、民主党時代の公共工事等の削減により、限界まで削減した人財状況により、多くの業務を受けられない 
  ・大企業が受けている恩恵が中小企業では顕れていない(特に地方)
  ・主に円高傾向により、輸出産業が恩恵を多く受けている

等で、中小企業・特に地方企業では、昇給・給与のアップにはなかなか踏み込めないだろう。

地方の中小企業にお勤めの社員さんは、ニュースを見て、「多くの会社が給料が上がる、または一時金が増える」のに、自分の会社は「増えない」などと口にする方もいるかもしれない。

自社で努力をして、その新しい事への取り組み負担を社員さんが支えたそのあとに、始めて売上があがり、経費等を差し引いた残りが利益であり、売上があがっていないと、増える原資はどこにもない。ニュースに出た大企業が配ってくれるのではないし、国が配ってくれるわけではない。

ちなみに弊社は、会社資金繰りがどんなに厳しくても、毎年1回の昇給は、ごく少額でも、気持でも
、上げさせていただいている。
これは、将来、会社にとっては退職金計算の際に、負担となることはわかっている。しかしながら、退社する際にも少しでも喜んでいただきたいためである。よその会社にない、福利厚生もある。

社員さんが満足するか否かはさておき、言葉ではない「ありがとう」の感謝の気持ちの一部だ。

「ありがとう」という気持ちや言葉が、お客さまとの相互信頼の第一歩になるように、会社と社員さんとの信頼関係の一部にもつながるだろう。