わが社の官兵衛
雑誌の特集に表記の内容があった。
現在NHK大河ドラマの主人公黒田官兵衛の「軍師」というポストについての内容。
「軍師」は何も戦乱の世だけに重宝されるものではない。ビジネス戦国時代には「現代の軍師」が必要なのだ。
中略
「主君」と「軍師」の関係は会社では「社長」と「右腕」の関係と同じ。
社長と右腕の関係の話。
多くの経営者の座右の書ともなっている伊藤肇の「現代の王学」によればトップが持つべき人材を
1、原理原則を教えてくれる「師」
2、直言してくれる「側近」
3、よき「幕賓」
の3つに分類している。
「師」・・・必ずしも社内にいる必要はない。「稲盛和夫氏や松下幸之助氏」などの名経営者を尊敬している
社長は多いと思うが、「稲盛和夫氏ならどうするだろうか?」と考える自体が師に教えを乞うこと
と同じ。著書を徹底的に読み込むことでも同様だ。
「幕賓」・・・簡単にいえば「ブレーン」のこと。きわめて優秀な人物を求めるのは高望み。
現在も会社でその業務を委託しているだろう「税理士・社労士・会社顧問」など信頼できる人
がいれば十分。電話一本で相談できる関係があればいいだろう。
「側近」・・・社内で育成しなければならない。社長に直言できる重要な条件がある。(言い方には配慮が必要)
この人がいれば仮に社長不在でも日常業務は回る。実務を取り仕切る番頭さんの存在。
側近がいることで、業務に追われることなく経営戦略に力を傾け会社を進歩発展させることに集中できる。
もともと、社長と社員はそれぞれの事象を見る視点が違う。社員は部分最適を考え、社長は全体最適を考える。
意見がずれる・・・
のは仕方のないことだが、そこで目標が共通であればそのずれも解消しやすいのではないか?
人生で学んできた価値観や教えはそれぞれ異なる。
それぞれの立場考え方では「ふつう」のことでも相手には全く異なって理解されることがある。
会社の将来・方向性は「経営」の役割をする「社長」の役割。(決め方は合議制や社長の独断などさまざまある)
そこにも会社においては、自分の考え方や価値観が「正」として動いてもらってはとんでもないところに
走ってしまうことがある。
だから、一定の共通した価値観に基づき協議し、行動し、判断していくというよりどころが必要。
その上に、業務における共通の目標を設定し、同じ方向に走っていくのだ。価値観、目標が異なっていては議論が
かみ合わない。目標がないのは「会社」という「人の集まる」集団ではありえないだろう。